
新潟県にお住まいのお客様より、2回目となる宅配買取のご依頼をいただきました。
前回のご縁をきっかけに、今回もLINEにて書籍の画像をご送付いただき、内容確認・査定額のご提示を経て、着払いにて発送していただきました。
お送りいただいたのは、100サイズのダンボール6箱分。
書籍は丁寧に梱包されており、状態も非常に良好。学術的価値の高い資料を多数お譲りいただき、心より感謝申し上げます。
今回の蔵書には、以下のような研究書・叢書が含まれており、特に古文字・出土文献・古代法制史・音韻学分野に特化した内容が印象的でした:
『毛詩正義注疏選簽』『説文解字』『佩文韻府』など古典韻書・注疏
『神奇秘譜楽詮』『楚系簡帛文字編』『斉陶文集成』など古代音楽・簡帛資料
『隷変研究』『戦国璽印』『甲骨文編』『金文編』など古文字・金石文字関連
『古幣文編』『秦封泥集釈』『古封泥集成』など古代貨幣・封泥研究資料
『秦漢簡帛文献断代用字譜』『居延漢簡』『中国歴史地図集』など出土文献・歴史地理資料
漢籍・簡帛・金石文資料は、現在でも中国古代史・考古・文字学研究において重要な基本資料であり、専門性の高い分野の資料として丁寧に評価・査定いたしました。
今回のように、遠方からのご依頼でもLINE等で画像をお送りいただければ、事前に査定・ご案内が可能です。
発送時は着払いでOK。ご自宅から全国どこからでも、信頼と実績のある光和書房の宅配買取サービスをご利用いただけます。
✅ 事前の写真査定OK(LINE・メール対応)
✅ 査定金額にご同意後、着払いで発送
✅ 中文書、中国書、専門書、学術書・漢籍・古典籍・拓本・文房四宝など専門分野も対応可能
光和書房では、東京・関東はもちろん、新潟・長野・京都・福岡など全国からの学術書・古書の宅配買取に対応しております。
「中文書」「漢籍」「古代史関連資料」の買取実績多数。研究者・大学関係者・書道家の方などからも高い評価をいただいております。
大量の専門書や古典籍を「必要とされる方に届けたい」「丁寧に見てくれる専門店に頼みたい」とお考えの方は、ぜひ光和書房にお任せください。
お客様のお気持ちに寄り添い、誠実に対応いたします。



埼玉県にお住まいのお客様より、レンタル倉庫に保管されていた蔵書整理のご相談をいただき、出張買取にお伺いしました。
お客様の亡きお父様は、中国古代史の研究者として長年ご活躍されていた方で、そのご蔵書の一部が倉庫に残されていたとのこと。「誰か必要とされる方に引き継いでほしい」とのお気持ちにお応えし、当店が一冊ずつ丁寧に拝見し、査定・搬出いたしました。
今回のご依頼では、中国史関連の専門書を中心に、やや雑多な内容を含んだ合計1000冊以上の書籍をお譲りいただきました。
特に以下のような資料が印象的でした:
『长沙走马楼三国吴简竹简』など、考古・出土文献関連の学術資料
『荷風全集』『断腸亭日乗』などの日本近代文学全集
『周作人伝』『義和団の起源とその運動』など、日中近現代の思想・文化関連書籍
岩波文庫・講談社学術文庫などの新書類も多数
専門的な中文書と、日本語の文庫・全集が混在する構成でしたが、全体をまとめてお引き受けし、トラック1台分にて搬出させていただきました。
今回のように、ご自宅ではなくレンタル倉庫内での蔵書整理も対応可能です。
書籍の縛り作業や、箱詰め・運び出しはすべて当店スタッフが行いますので、お客様側での準備は不要です。
✔ レンタル倉庫・書庫・押入れなどからの搬出OK
✔ 段ボール未使用でも、そのままで構いません
✔ 分野が混在していても一括査定・引き取り可能
光和書房では、東京都・埼玉県を中心に、千葉・神奈川・栃木・群馬など関東全域の出張買取に対応しております。
また、大量蔵書や学術資料の場合は、全国どこでもご相談可能です。
✅ 学者・研究者・大学教授のご遺品整理
✅ 蔵書の一部だけ整理したいというご相談もOK
✅ 2t・4tトラック対応、法人・大学研究室にも実績多数
「本が大量にあって手が付けられない」「専門書が混在しているけど大丈夫?」
そんな時は、中国書・中文書・学術書の取扱実績豊富な光和書房にお任せください。
🔹 LINEやメールで写真を送るだけで簡単査定
🔹 中国史・中文書の高価買取実績多数
🔹 一冊ずつ丁寧に査定・仕分けいたします
大切に守られてきたご蔵書を、次に必要とする方へとお届けできるよう、誠心誠意対応いたします。
埼玉県・越谷市・関東圏での蔵書整理・出張買取は、光和書房にぜひご相談ください。

本日、光和出版より 『中国書道史カレンダー2026』 が入荷いたしました。
昨年の『2025』に続き、今年も多くの書道愛好家の皆さまからご期待いただいていた卓上カレンダーが完成です。
光和出版|2025年12月刊
定価:660円(本体600円+税)
サイズ:ポストカード判(100×148mm)/透明卓上ケース付き
机の上にすっきり収まり、季節ごとに中国書道史の名品を楽しめる、オリジナル仕様の卓上カレンダーです。
図版協力は、書道・古典愛好家におなじみの
《王羲之逍遙》《游墨春秋》の木雞室(もっけいしつ)。
高精細の図版で、書跡の魅力をじっくり堪能できます。
1年12か月の作品は、書道史の名品から厳選しました。
篆書・隷書・楷書・碑刻・造像記など、多彩な書を月替わりで楽しめます。
1月:孔子廟堂碑(唐・7世紀)
2月:吉語塼(後漢・1〜2世紀)
3月:萊子侯刻石(天鳳3年・16年)
4月:安刻本書譜(唐・7世紀)
5月:楊淮表紀(後漢・173年)
6月:心太平本黄庭経(東晋・356年)
7月:史墻盤(西周・前10世紀)
8月:張遷碑(後漢・186年)
9月:牛橛造像記(北魏・495年)
10月:乙瑛碑(後漢・153年)
11月:石門銘(北魏・509年)
12月:枯樹賦(唐・630年)
古典作品の流れが一年を通じて楽しめる構成で、書道研究、鑑賞、教材としてもご利用いただけます。
・卓上で美しく飾れる透明ケース
・月替わりで名品を楽しめる構成
・書道教室、研究室、書斎にもおすすめ
価格も手に取りやすく、プレゼントやご挨拶品としても大変好評です。
数量に限りがございますので、どうぞお早めにお求めください。
店頭・通信販売ともに承っております。

昭和14年頃より続く歴史ある古書市「新興古書大即売展」(通称:新興展)を、今年も 12月12日(金)・13日(土) の2日間で開催いたします。
年2回だけの特別な催しとして、毎回全国から多くの古書愛好家・研究者・コレクターの皆様にご来場いただいております。
参加する書店は以下の9店です。
◇文行堂
◇九蓬書店
◇光和書房
◇鳥海書房
各店が厳選した逸品を持ち寄り、1万点以上の古書・資料を展観即売いたします。
和装本・和漢古典籍(含 稀覯本)
書画・墨跡・刷物・版画・地図
書道・拓本・印譜・古硯など文房趣味関連
古書画・古文書・書簡・短冊・明治文献
古典芸能・歴史・民俗・動植物
洋装本・国語国文学ほか
合計 1万点以上 を展示即売予定です。
新興古書大即売展は、その名の通り“新興”の精神を受け継ぎ、古典籍から近代資料までを幅広くラインナップ。
数百年以上の時を経た書物を、かつてない新鮮さで出会える2日間 です。
研究者の方には新たな資料との遭遇を、
愛書家の方には掘り出し物の喜びを、
初めての方には古書の魅力を存分に味わっていただける内容となっております。
年末のひととき、ぜひ会場へ足をお運びください。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
東京古書会館地下1階 東京都千代田区神田小川町3-22
2025年12月12日 午前10時~午後6時
2025年12月13日 午前10時~午後5時
本日、目録の郵送手配が完了しましたので、明日から順次お手元に届く予定です。
オンライン目録は こちらからダウンロードできます。

全称:比丘尼慈香慧政造像記(びくにじこうえしょうぞうぞうき)
— 龍門二十品中の異彩。隷書から楷書へ、時代の胎動を刻んだ奇跡の書 —
1.作品の特筆すべき価値と希少性
この拓本は、中国仏教芸術の集大成の地である龍門石窟に刻まれた、北魏時代(神亀3年、520年)の造像題記です。数ある題記の中でも、特に優れた書法規範とされる「龍門二十品」の一つに数えられます。
本作品が「二十品」の中で極めて特異な地位を占める理由は以下の通りです。
• 唯一の異彩: 「龍門二十品」のほとんどが古陽洞に位置する中、本作品は唯一古陽洞にはない造像記です。龍門石窟第660窟(慈香窟)の基壇西南折れ曲がり部分に刻まれています。
• 最晩期の傑作: 「二十品」の中では最も年代が遅い(520年)作品であり、北魏時代の書風が成熟し、次の時代へと移行する直前の様子を伝えています。
• 史料的価値: 比丘尼である慈香と慧政の修行の心境と、衆生の功徳により仏の慈悲が婦女にも及ぶよう祈福した願いが記されています。これは当時の北魏仏教の世俗化や、女性が宗教活動に参加していた状況を映す貴重な実物資料です。
2.「特異な書法」の魅力:方円兼施のダイナミズム
この造像記は、魏碑体の代表として、漢字書体の変遷を考証する上で極めて重要な史料です。
• 承前啓後の役割: 漢隷の持つ朴拙で重厚な趣きを保ちながら、後の唐楷の規範的で整った様式への萌芽を切り開いた、承前啓後の役割を担っています。
• 結体の自由さ: 古陽洞にある他の「十九品」の方峻で剛硬なスタイルと比較し、本作の結体はより自由で伸びやかな点が最大の特徴です。
• 「方円兼施」の筆法: 筆使いには、柔軟な曲線(円転)角ばった線(方折)「方円兼施」筆法が雑然と混ざり合う現象こそが、北魏書風が隷書から楷書へ移行する過渡期の活発な探索を示しています。
• 天然率真の趣: 碑文のレイアウトは、行列の整然さをあえて追っておらず、行間や字の大小が刻者の勢いに任せて変化し、作為のない天然の率直な趣(天然率真の意趣)が溢れています。清代の碑学理論家康有為は、この型にはまらない動的な章法を「龍蟠鳳舞」と形容し、その芸術的価値を高く評価しました。
3.歴史的評価とコレクション性
本碑は清代に碑学が興隆するまで長く無視されていましたが、康有為が『広芸舟双楫』の中で「能品」に位置づけ、その「千変万化、北碑最奇」(千変万化、北碑の中で最も奇抜)な価値を肯定して以来、学術的な注目を集めました。
民国期以降に広く流通するようになり、現在、東京国立博物館にも収蔵されているように、金石収集家にとって必須の重要なコレクションとなっています。
書の歴史における大いなる変革期の一瞬を捉えた、力強くも自由な精神性を宿した稀有な傑作を、この機会にぜひご所蔵ください。
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